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第20節 FC大阪×富山 マッチレポート■最後まで熱く激しく

【第20節 FC大阪0―0富山 ▽得点者:なし】
※ハイライト映像(J公式サイト)

 公式記録に記されたハーフタイムの気温は34.6度。ハードワークを持ち味とするカターレとFC大阪がその猛暑の中でも激しくぶつかり合い、スコアレスで勝点を分け合った。終了間際、FC大阪のロングスローによる攻勢をカターレがしのいでホイッスルが鳴ると、双方の過半数の選手が一斉にピッチに倒れ込んだ。

 開始からFC大阪の勢いがまさって押し込まれた。ロングボールまわりの競り合い、セカンドボールを巡る攻防で今回はホームチームに分があった。カターレもよく踏ん張ったが90分通して圧力にさらされ、処理のもたつきやミスから失点につながりかねない危ない場面が何度かあった。
 FC大阪の右SH久保吏久斗の動きが良く、前半3分に右から縦に仕掛けてクロスを入れ、そのこぼれ球を左SB舘野俊祐がペナルティーアーク付近からフリーで狙う。同7分にも久保が敵陣を右から左に斜めに縦断するかたちでペナルティーエリア左まで持ち込みチャンスをつくった。背番号10の久保は「今日は前半から体が切れていた」と言う。
 CKやロングスローも多かったこの序盤の劣勢をカターレはしのいだ。「相手の土俵で戦う時間が長くなってしまった」と小田切道治監督。ボールをつなごうと試みながら飲水タイム前後から盛り返す。同24分にMF布施谷翔の右からの左足クロスが大外まで届き、FW吉平翼が足から飛び込んだが惜しくも上に外れた。
 サイドへの効果的なロングボールで起点をつくり、41分にはFWマテウス・レイリアの右クロスから吉平が狙い、同45分にも左からペナルティーエリアに進入してマテウスが得点機を迎えたが、どちらも相手DFのブロックに阻まれた。

 後半の開始直後にFC大阪が決定機をつくった。FW古川大悟がドリブルでゴール前へ運び、後方からフリーで走り込んだ3列目の武井成豪に久保からボールが渡る。だが、カターレはDF鍋田純志がブロックに入ってシュートミスを誘い、ゴールを許さなかった。
 カターレは後半、髙橋がダブルボランチの脇まで下りて組み立てに加わり、空いたスペースを吉平が使うなどして攻撃にリズムが生まれる。同8分、髙橋の右へのサイドチェンジを起点にインナーラップしたDF西矢慎平がペナルティーエリアに進入。ここで獲得した右CKの二次攻撃で吉平がシュートを放ったが枠を外れた。

 互いに守りでも体を張り、切り返す刀でゴールに迫る。その後も緊張感のある攻防が最後まで続いた。FC大阪は同24分に左からのアーリークロスをFW島田拓海がDFに競り勝って収め、倒れながら蹴り込もうとしたがGK田川知樹が押さえる。
 カターレは途中出場のMF井上直輝が同43分にペナルティーエリア内をドリブルで仕掛ける。直後にも右クロスを井上が頭で折り返し、FW碓井聖生がヘディングシュートを放ったがGK正面に飛んで決まらなかった。

 2試合連続のスコアレスドローは2013年9月のJ2第32-33節以来で11年ぶり2度目。連続負けなしを5試合に伸ばし、次節も勝点30で並んでいるライバルの琉球と対戦する。

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Author:kataller2015
J’s Goal記者・赤壁逸朗がカターレ富山のJ3での戦いをレポートします。

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